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電気毛布


ここ数年、電源の可搬性が上がってきた。モバイルバッ テリーと呼ばれる小型の蓄電池は登山シーンでも普通に みかけるようになったが、世の中にはポータブル電源 (ポタ電)と呼ばれる、大型のモバイルバッテリーが存 在する。

今回、山で使用実験してみようと思ったのは、電気毛布 である。手元にsuaoki社のS601というポタ電がある。 100Vで約220ワットの電気を取りだすことができ る。重量は約2.5キロだから、登山のお供としてまったく もって非現実という重さでもない。価格は18800円。

これに組み合わせるのは、広電の電気敷毛布 VWS401-B。 重量は890gとなっている。値段は1360円。消費電力は強で 40ワット程度。中だと20ワット程度なので、計算上は 強でも5時間程度使用できることになる。実際には寝入り だけ強にしておけば、あとは中〜弱くらいでも十分だから、 うまく使えば8時間以上使える計算だ。たまたま手元に S601があったのでS601での実験になるが、実際には150Wの S270でも十分かもしれない。S270であれば1.3kgという重 量になるから、さらに可搬性が上がる。

電気毛布を山でいきなり使うのはさすがに勇気が要るので、自 宅でとりあえず試してみる。ポタ電にコンセントをつないで通 電させてみた。普通に最高です。中あたりの強さで2時間くら い通電させた結果、5目盛のうち1つが消灯したから、おそら く一晩は普通に使えるはずだ。

これは、次世代の登山用品として意外といけるかも、と思って、 ポタ電を満充電にし、電気毛布をザックに入れた。

入れたところで、甲武信小屋から電話がかかってきた。11月 3日は、2週間くらい前の段階で80以上とのことだからたぶ ん100は軽くこえてくるだろう。2ヶ月以上前から、「11 月3日はどこかに遊びに行くんでこの日は手伝いにいけないで すけどいいですか?」という話を通していたので、もうこの日 は完全プライベート。もちろん、向こうは明日3日にくるのを 知っている。やばいと思ったが、なんか緊急でキッチンペーパー でも買ってきてくれ、という話でもあると無碍にことわれない。

電話に出たら、「たくあんと、ごぼうサラダと、漬物と、あと」
え?
「玉ねぎ10キロ背負ってくれい」
え???

まあ少なく見積もって15kgってとこだな。手元のザックの 重量は現時点で25kg前後ある。

電気毛布でぬくぬくの冬山を堪能するのはまたの機会に持ち越 しましたとも…

電気毛布がにわかにこれ以上軽くなるとは思えないが、電池は 電気自動車の絡みもあるから、今後大きくエネルギー密度を増 大させる可能性がある。たとえば、ちょっと大きなモバイルバッ テリーくらいの重さで、寝入りの時間だけでも駆動できるよう な電力が取り出せたら、あるいはどこかの新進アウトドアブラ ンドで熱線入りシュラフカバーのようなものが出ないとも限ら ない。山で電気毛布は、いまのところウケ狙いの荒唐無稽かも しれないが、10年先に何が起きているか言い当てることは難 しいだろう。
今のところは、湯たんぽの方が重量とも実用性ともアドバンテー ジがあるようだ。

(2018.11.04)





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