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12〜14日、宮之浦岳(屋久島)へ行ってきました。

屋久島に関して知りたいことと言えば、1にも2にもアプローチでしょう。
とりあえず僕のことはおいといて、アプローチから。

淀川登山口、ないしは荒川登山口から宮之浦岳を往復する場合は、 トッピーで上陸して現地でレンタカーを借りるのが安いと思います。 帰りのトッピーが安房港発より宮之浦港発の方が時間が遅いので、 8時鹿児島港発のトッピーで宮之浦港入りして、宮之浦でレンタカー を借りると良いと思います。カローラクラスで2日で1万5千円前 後です。

淀川登山口(ないし荒川登山口)から白谷雲水峡へ縦走する場合は、 公共交通機関の方が間違いなく安いでしょう。9時50分鹿児島港 発のトッピーで安房港にはいって、安房港からタクシーで淀川登山 口へ入ります。白谷雲水峡からはバスが出ています(1日7便かな? 最終は16時10分だったと思うけど、宮之浦港で最終16時15 分のトッピーに乗るには14時50分のバスには乗りたい)
逆ルートでは淀川登山口からタクシーを呼べません(携帯は圏外) し、最終16時15分のトッピーが出る宮之浦へは距離があります ので不自由すると思います。

トッピーが往復で12600円。これは安房行きでも宮之浦行きで も変わりません。片道7000円です。
安房港から淀川登山口まではタクシーで約6000円。
白谷雲水峡から宮ノ浦港まではバスで530円…位でした。
宮ノ浦港から白谷雲水峡まではタクシーで3500円程度だそうで すが、白谷雲水峡から宮ノ浦港まで3500円程度かどうかは不明 です。

フェリーで車を航送するのは、島内で車が必要な日数が4日をこえ ない限りリーズナブルではないと思います。フェリーは中途半端な 時間に1往復しか出ていませんので行動も制約されます。余程自分 の車が気に入ってるか(サルに乗り乗りされるのを覚悟なら)2, 3日観光するのでなければ、鹿児島港に車をおいてレンタカーを借 りた方が得策でしょう。4m以上5mまでで、往復3万5千円です。

鹿児島港の駐車料金は、6時間までが@200円、12時間までが @100円、それ以降が@50円の時間貸しです。僕の場合1車中 泊を含め3昼夜止めておいて、4350円でした。たけぇ。僻地じゃ けん、1日500円くらいかと思ったよ。

島の外周のバスは1日12便ですので、1時間に1本くらいはやっ てきます。永田→宮ノ浦→屋久島空港→安房港→尾ノ間あたりはバ スで移動するのも現実的な選択肢です。参考料金:宮ノ浦→安房港 まで810円。


で、結局一番安いのは、9時50分鹿児島港発のトッピーに乗って 安房港へ入り、タクシーで淀川登山口へ行き、初日淀川小屋泊まり、 2日目宮ノ浦岳をこえて新高塚小屋ないしは高塚小屋泊まり、3日 目白谷雲水峡へ下山する方法です。(楠川まで歩けばさらに安いが 200円位しか違わんと思う。また入山口が尾ノ間なら入山もバス でいけるが、この場合は8時鹿児島発のトッピーに乗って宮ノ浦か らバスで尾ノ間へ出ないと初日淀川小屋までたどり着かないと思う。 もしくは屋久杉ランドまでバスで入ってそこから淀川登山口まで歩 くという手もある)
鹿児島港から鹿児島港までの宿泊費は0円、交通費が約2万円(そ れも相乗り相手が見つかればまだ安くなる)ですから、下界でおみ やげ買って食事して、鹿児島港で駐車料金払ってだいたい3万円も あれば十分でしょう。

同じルートで(新)高塚小屋泊まりの2日で縦走しようと思う場合 は、どうしても前日までに島へ入っておかないと難しいと思います ので、島内1泊ですから結局2泊3日の方が安上がりでしょう。
淀川小屋泊まりの2日で縦走も考えられますが、この場合は白谷雲 水峡へ下山して、最終のバスに間に合うかどうか微妙なところです し、仮にバスに間に合ったとしても、まずトッピーには間に合いま せん。同じく島内1泊になってしまうでしょう。

前日までに島内へ入っていれば日帰りも可能ですが、この場合6時 頃までには淀川登山口を出発する必要があります。歩行時間は約10 時間になりますので、普通に歩くと多分帰りは16時を過ぎるでしょ う。安房のトッピーは12時過ぎが最終ですので、宮ノ浦まで走っ て、レンタカー返して、16時15分のトッピーに乗るのは多分不 可能と思います。結局、島内2泊です。効率がいいように見えてこ れは効率が悪い。はっきりいって一番おすすめできないパターンです。

(シュラフと炊事用具は島内の登山用品のお店で借りることができ  ますが、まあ、返しにいく手間と時間を考えると、普通に山をやっ  ている人なら事前に買って持っていっても大差ない金額と思いま  す。化繊のシュラフの安いのなんか3千円か4千円かで買えるん  だし、買っちゃえばまた使う機会もあるだろうしね。だから、道  具を持ってないから日帰り、というつもりならちょっと一考した  ほうがいいと思う)

上記の情報は、2005年5月現在です。

尚、トッピーは夏ダイヤと冬ダイヤと盛夏ダイヤとがあるので、必 ず事前にチェックしていってください。僕が行ったときは夏ダイヤ でした。GW、夏季は満席になることがありますので事前に予約し ておくのがベターです。
http://www.toppy.jp/

白谷雲水峡から宮ノ浦港間のバスは冬季は運休になります。
(といっても、屋久島の冬は胸までラッセルになる結構厳しい冬山 なので普通の人は入山しないと思いますが)
屋久島の路線バス時刻表
http://www.yahazu.jp/

***

で、宮ノ浦岳と、実は縄文杉往復だけでも、白谷雲水峡の散策でさえ 同じなんですけど、気をつけてください。
屋久島は道迷いしやすい山です。で、地形が複雑なので一旦道迷いす ると致命的な結果になってしまいます。平成9年からでいまだみつか らない行方不明者が3人って言ったかな。一番ひどい例では、避難小 屋に泊まって、夜中(多分わずか20mほど先の)トイレに行ったま ま行方不明になっちゃった、というのがあります。僕が歩いた感じで は、登山道はどこもしっかりしていて道に迷うような所は皆無に思え たのですが、念のため常に自分が登山道上にいるかどうか気にかけて おいてください。
ピンクのテープが貼ってあるかどうか、あと、登山道全域にわたって 木道や階段が整備されているので、木道や階段の人工物があるかどう か注意しておきます。

できれば、獣道や沢の流れた跡と登山道の区別がつくようになる位、 2年くらいの登山経験があった方が安全でしょう。このMLにはいな いと思いますけど、屋久島がはじめての登山になります、とかいうの は、(道迷い以前に体力的に甘い山ではないし、泊まりだと小屋泊の ノウハウも要るから)僕はおすすめしかねるなあ。

僕のもらってきた屋久島のマナー集云々とかいう冊子によりますと、 避難小屋に泊まる際には昼間のうちにトイレの場所を確認しておいて 下さいとか何とか書いてあります(多分前述の遭難を受けての記述) ま、明るいうちにトイレに行っとくのが正解でしょう。

あと、足が遅いからといって夜明け前にヘッドライトつけて出ていく のはどうかと思います。


自分が登山道上にいるかどうか常時気にかけていれば、道を外れれば すぐわかるとは思うのですが、道に迷った場合屋久島の沢はどれも険 悪ですので、沢を下ったら絶対助かりません。絶対に沢を下らないよ うに。まずは稜線を目指してください。だそうです。


***

屋久島の山小屋はすべて無人の避難小屋になります。自炊道具、寝具、 食料は各自で持参してください。また、GWや夏季は、淀川小屋を中 心にキャパシティをオーバーしがちですので、テントないしツェルト を持参するように、とのことです。

***

12日

明日は雨だけど、1500キロ車を運転していって、10万円お金 払って山登る?といわれると、普通の人は躊躇するだろう。屋久島 というところは、まさにそんな所だ。一月に35日雨が降る、と言 われている、ということは、山へ行ってもまず雨の方に太鼓判であ る。そんな山に登ろうなんて、酔狂以外の何者でもないだろう。

で、その酔狂な山に登るため、鈴鹿と兵庫を経由して、鹿児島港へ やってきた。一晩車の中で夜を明かし、朝のトッピーに乗ろうとす ると声をかけられる。世界遺産を回っている人らしい。で、現地で レンタカー借りて淀川登山口行くからのっけてってくれるとのこと。 安房(あんぼう)から6千円払ってタクシーを頼むつもりだったが、 まあ2000円も握らせればよかべ。当初9時50分発安房港行き のトッピーに乗る予定だったが、気をよくして8時宮ノ浦港行きの トッピーに乗船した。
が、このおじさん、今日は時間が遅くて宮ノ浦岳までいけないから 明日レンタカー借りるとかなんとか言い出した。そんなの船に乗る 前に言ってくれよ。下調べの足らん奴だな。で、いきなり宮ノ浦港 に放り出されてしまいます。
宮ノ浦港からタクシーを頼むと予算オーバーだ。割り勘なら良いが、 残念ながらこのトッピーでやってきた登山と思しき人は僕とこのお じさんの2名だけだ。宮ノ浦港から淀川(よどがわ)登山口へ行く 人なんか1人もいないことだろう。
少し思案して、とにかく安房港へ行かないと話ははじめらない。1 日2便しかない宮ノ浦港行きのトッピー、バスが接続していないわ けがないと思ってバス停へ歩きます。
予想はヒット。10分の待ち時間で安房港を通るバスがやってきま す。安房港まで800円少々。最小限の出費でこのトラブルを乗り 切ります。で、淀川登山口まで相乗りの相手を捕まえたい。安房港 にトッピーがやってくるのは1時間30分後です。とりあえず食事 にします。少し歩いて、で、うどんですがとりあえず食べられるも のにありつきました。食事して、港に戻って、タクシーが1台とまっ てます。うーんこの状況で悠長に相乗り相手を探していたらタクシー は全部出払って乗れなくなってしまいます。まあちょっと高いが、 ここはとりあえず大過なく運ぶように、と思って豪勢にも1人でタ クシーを頼んでしまいます。
で、1時間後、淀川登山口に立ちました。淀川登山口には車が10 台くらいとめられるスペースがありますが、見事に一杯です。8割 がたはレンタカーです。いったいこれだけの人がどこから沸いてき たんでしょう。やはり安房行きのトッピーには登山者が一杯乗って いるのでしょうか。
淀川登山口のトイレで用を済ませます。登山口のトイレとしては程 度は普通と思います。で、歩きます。が、今日の行程はコースタイ ムで40分。まあ普通に歩いて30分もあれば十分でしょう。歩い たという程も歩かずに淀川(よどがわ)小屋へやってきました。植 生は屋久島といえば杉、ですけど、これ杉じゃないねえ。
時間は午後の1時半くらいでしょうか。どうやら今日は僕が1番乗 りです。登山口に止まっていたあの大量の車のヌシは一体どうした というのでしょう。
結局、今日の入れ込みは20人くらいです。
淀川小屋はトイレあり汚い。水場は小屋の裏手ですが、結構流れちゃっ ているので要煮沸と考えたほうがいいでしょう。小屋は40人収容 で木造。内部は2段になっており、状態普通で宿泊に適します。

13日

青緑色に輝く淀川(よどごう)にかかる鉄橋を渡って、登山道はス タートです。今日は最高の天気です。ハイ、僕はやっぱり晴れ男で す。で、登山道はあまり急ではない登り。屋久島は花崗岩が隆起し てできた島で、花崗岩の崩れた白っぽい砂の登山道をいきます。
ウォーミングアップが終わる頃小花之江河(こはなのえご)と呼ば れる小湿原にやってきます。貧栄養の花崗岩でミズゴケが分解され ず堆積したものとか何とか言われています。うん、小さい湿原です。 僕には花は何も咲いてなかったように見えたんですけど、写真撮っ てた人がいたな。あれ、何とってたんだろう。
で、この湿原、日本の南限のナントカって言ってたな。誰か資料求む。 もう少し上がって下ると、花之江河と呼ばれるもうちょっと大きい 湿原にやってきます。ヤクスギランドからの安房登山道がここへ合 流しています。
黒味岳分岐をすぎ、もう少し進んで投石平というところにやってき ます。黒味岳分岐のところには小さな道標が立っているだけなので、 黒味岳へ行くつもりならこれを見落とさないように。
投石平を過ぎると森林限界をこえてきます。花崗岩の奇岩があちこ ちに見えます。投石平からは稜線を左に巻き、奥の方に宮ノ浦岳が 見えてきます。九州最高峰で百名山で…の割にはあまり顕著なピー クとは言えないと思います。山頂までは距離が長く、淀川小屋から 7キロ位あったと思います。でもあまり急な登りはありません。淀 川登山口が標高1300ちょっと。淀川小屋も同じ位です。少し下っ ているところがありますが、宮ノ浦岳が標高1935.3ですから、 のぼりがいいとこ900m位のさほど苦しくない山です。

宮ノ浦岳の山頂はあまり山頂山頂していません。が、ぐるっと1周 360度の展望で、眼下は1周ずっと海です。洋上アルプスの名を 欲しいままにします。朝は風が強かったようですが、今は無風快晴 の最高の展望です。で、一通り楽しんだら北側へ下ります。
北方向には永田岳が見えています。えっと、僕の手許の本には宮ノ 浦岳が女性的で永田岳が男性的と書かれているな。少し岩を登って ピークに立つと書かれていますが、焼野三叉路から往復たっぷり1 時間半。まあ、今回は許しておくことにして高塚小屋へ向かって歩 くことにします。平石と書かれたところで休憩に入ります。出発は 遅かったのですが、2組抜いてから人の気配がありません。早立ち の若い女性2人組が今日新高塚小屋泊まりだとか言ってましたが、 相当早く出たらしく追いつく気配もありません。致命的な道迷い多 発の山、いくら足が遅いからといっても、新高塚小屋までCT7時 間。余程足にトラブルでもなければ日没になることなんか考えられ ません。日の出ないうちにヘッデンつけて出ていくのは、それもあ の2人組登山のベテランという感じではなかった。僕はあまり感心 しないな。
で、平石を過ぎて、第2展望台とかかれたあたりまでは森林限界を こえています。第1展望台あたりまで下ってくると、ん?本当にこ こが展望台?って感じです。屋久島の魅力は展望よりも深い森にこ そあると考えるのが正統でしょう。第1展望台を過ぎるとすぐ新高 塚小屋へやってきます。
今日の泊まりは新高塚小屋ではなく高塚小屋です。明日トッピーで 離島するので、時間に遅れないよう少しでも先へ進んでおきたいの で僕は高塚小屋ですが、通常新高塚小屋にするか高塚小屋にするか は迷うところでしょう。特段の理由がなければ、新高塚小屋の方が きれいですし大きいですのでこちらの方が使い勝手はいいと思いま す。高塚小屋は老朽化が進んでいて、泊まるにもあまり快適ではな いでしょう。ただし入れ込みは高塚小屋の方がすいていることが多 いようです。
で、新高塚小屋。木造の綺麗な小屋で収容は40人。トイレはあり ますが程度は汚くとても世界遺産のトイレとは思えません。早急に バイオトイレに改修する必要があるでしょう。水場はよく出ていま すが要煮沸です。
よく屋久島は水を持たなくていい位水があちこちで出ているいいま すが、決してそんなことはありません。常時1Lくらいづつ持って ないと怖い感じがします。そんなに出ているところは多くないと思 いますし、出ていても煮沸せずに飲めそうなところはないような感 じがしました。

小屋を覗いてみましたが誰もいません。早い時間に出た若い女性2 人組は新高塚泊まりのはずなんだけど、どこへいってしまったので しょうか。ちょっと心配です。後で聞いたところによると無事新高 塚小屋にたどり着いて1泊したそうなので安心です。どこかで寄り 道していたようです。

で、ここで1.7L給水して高塚小屋へ行きます。登山道はよく踏 まれていて、木道がバッチリ敷かれています。でも、これ踏圧から の保護のためなのかなあ。なんか荒れた登山道を歩けない観光気分 ハイカーのためのような気もする。そうだとしたら、鹿児島県、過 保護にすぎます。
新高塚小屋から高塚小屋までは1.7キロで約1時間弱のみちのり。 テクテク歩いて高塚小屋へ到着です。高塚小屋は縄文杉から200m の距離なので、荒川登山口から日帰りで縄文杉を見に来た人が小屋 前で休憩しています。で、高塚小屋へ入ろうとすると、小屋鍵かかっ てるでしょ。えっえっ、避難小屋に鍵かけることあるの?と思った のですが、どうやら扉の立て付けが悪くて異様に開けるのに力が必 要なだけでした。高塚小屋はブロック造の古い小屋で収容20人。 トイレあり汚い。こちらも世界遺産のトイレではありません。
それよりも、水場が見当たりません。地図には水場マークがついて いますが、水場の道標はありません。周囲の状況からいって、トイ レの下あたりにある沢がたぶん水場なんじゃないか、という感じも しますが、確認するのも怖いのでここは手持ちの水で間に合わせる ことにします。なんとあの水の山宮ノ浦岳で、水不足を経験するこ とになってしまいました。
で、小屋の前に鹿がきています。ヤクシカです。かなり近づいてい るのですが逃げようともしません。丹沢のシカみたいに人のそばに 寄ってきてエサをねだったりこそしませんが、人に慣れているので しょうか、それとも元来おっとりしている性格なのでしょうか。僕 の目の前で反芻しはじめました。ゴラぁくっちまうぞ。夕食は鹿刺 しだぁ。と思ったのですがあいにく武器がありません。この山行で、 鹿はだいぶ見ました。登山道の真ん中で悠然と立っているわけです が、屋久島でも鹿が増えすぎているとの話も聞きました。
小屋到着はちょうど正午頃。鹿児島港で買った屋久島ブックとかい う重い本を眺めます。くるときのトッピーの中で見て、昨日も避難 小屋で読み返してですから、もう読み飽きました。どうせ大したこ とは書かれていない本です。でも、このまま宮ノ浦岳だけ登頂して 離島するのはいかがなものか。なにしろ屋久島、もしかしたらもう 一生これないかもしれませんし、そうでなくとも5年10年はやっ てくるのは無理でしょう。じろじろ眺めながら、でもあんまり魅力 的に映った場所がありません。ということは、あんまり行ってもしょ うがないのでしょう。足の車がないですからあまり遠くやバスがな いところへはいけません。いろいろ考えていましたが、財布の中身 を見たら即刻迷いが断ち切れました。このまま島にいたら湯水のご とくお金が出て行きます。さっさと離島するが吉です。

で、時間が過ぎて、4時を過ぎて5時を過ぎて、薄暗くなっても誰 もやってきません。なんとこの最果ての離れ小島へやってきて、避 難小屋でたった1人の夜を過ごすことになろうとは思ってもいませ んでした。1人で食事を済ませて、もう本も読めない位暗いし、さ て寝るかという体制に入った、午後7時頃だったでしょうか。人が やってきます。4人組だったでしょうか。8時近くまで外で食事し たりしていたようですが、外人の感覚はよくわかりません。とりあ えずとても目はいいようで、もういい加減外は無理だろというよう な時間まで外で頑張っていました。
この日は寝つきが悪く、結局11時近くになって就寝しました。

14日

だいたい遅着の人は出発も遅いものです。で、僕が食事を済ませて出 かける体制になってもまだおきてきません。朝起きたときに霧が出て いたので少し出発を遅らせますが、明るくなって霧もそんなに深そう でないので、5時すぎに小屋を、そーっと出て行きます。で、小屋を 出てわずか10分ほどで縄文杉にやってきます。これを見るために屋 久島へやってきたんだよ。で、縄文杉は表皮も白くなっていて、とて もあの「スギ」と同じ種類の木には見えません。立派といえば立派で すが、今はやぐらが組まれてしまって近くに立ち入ることはできない ようになっています。時間が早くて光量が足りなく、写真もちゃんと とれませんでした。多分シーズン中は押し合うような混雑になるので しょう。やぐらには線まで引かれて流れをスムーズにするような仕組 みが作られています。
で、さらに下って、ひたすら下ります。中急斜度といったところでしょ うか。1時間くらい下るとウィルソン株にやってきます。自分で切り 倒してしまった木の痕跡、切り株を観光の目玉にする太い神経をした 見世物です。こちらも写真に納まりません。見ただけで通過です。こ のあたり水が出ていましたが、とても煮沸なしに飲めるような状態で はないような気がしました。
で、もうちょっと下ると、意外と早く森林軌道へ降りてきます。大株 歩道入り口と書いてありまして、左手が進行方向ですが、右手へ40m ばかり行くと森林軌道の終点がやってきて、その奥に立派なトイレが 設置されています。ここのトイレは大掛かりなバイオトイレで、おっ きな装置が設置されているせいでしょうか、トイレは2階に上がった ところになり、下が機械室になっています。綺麗なトイレです。
で、軌道敷を歩いていくと、大勢の人とすれ違います。多分宮ノ浦岳 へ登る人と比して、荒川登山口から縄文杉トレッキングに行く人は桁 違いに多いのでしょう。その度に枕木を歩かされます。だいぶガイド 付ツアーと思われる集団もみかけました。
で、楠川分かれは突然やってきます。広場にも何もなっていない場所 で、左手にちょこなんと道がついているだけ。ここを上がって、辻峠 までは1時間、250m以上の登りになります。今日唯一の登りです がここは我慢のしどころです。
辻峠をこえるともののけの森とかいう看板がでてきます。映画ものの け姫の舞台になったところですが、映画の舞台の賞味期限はいいとこ ろ5年。と見ておかないと、某北海道にもいまだにケンとメリーとか 言ってる観光地がありますけど、僕はもうリアルタイムでケンメリを 知っている世代ではないんで何のことやらさっぱりなんです。ものの け姫のシシ神の森も、賞味期限が切れる前に潔く身をひいて看板を下 ろすことを切に願ってやみません。
あとは白谷雲水峡まで道標にしたがって歩くだけです。

白谷山荘はコンクリ造、程度普通で宿泊に適すると思います。水場が 出ているかどうかは確認しませんでしたが、小屋内に水道の蛇口があ りました。

白谷雲水峡にはバスがきているのですが、僕の地図にも例の屋久島ブッ クにも1日4便と書いてあります。まあ2時間半から3時間おきでしょ う。2時間待ちだったらいいや、タクシーを呼ぶのはどうせ携帯の入る ところまで歩かないといけないし面倒なので楠川まであるいちゃれ、と 思って降りてきます。なぜか白谷雲水峡内で道迷いをしてぐるぐるしま すが、無事バス停の前に下りてきました。なぜかバスは7本あります。 で、次のバスは15分後。天気も小雨交じりになってきたのでこのまま 下山です。いいのか?本当にこのまま下山でいいのか?人と同じルート を歩いただけで満足なのか?という思いとともに、10時過ぎのバスに 乗ります。まあいいや、12時のトッピーに予約変更してもらおう、と 思って宮ノ浦港へ行くと、12時のトッピーは安房港「発」で安房港「経 由」ではなかったんですね。このトッピーは宮ノ浦港は通りません。

で、仕方ないので宮ノ浦の街へ繰り出して、トビウオのから揚げを食し ます。せめて地のものを食べてから帰りたいが、これで一応満たされま す。で、戻ってくるんですが、次のトッピー(といっても最終だ)まで まだ4時間半もあります。港の待合室でぼーっとしています。貴重な屋 久島の時間をこんなことに使っていいのだろうか、という思い。多分4 時間もあれば楠川温泉に入ってくること位はできたろうに。でも、乗り 遅れるのは怖い。で、ずっと時間を待って、結局予約とおり16時15 分のトッピーで離島します。鹿児島港へ戻ってきたのはもう真っ暗になっ てからでした。

写真 鹿児島港の駐車場はこんな感じで使いやすいと思います。惜しむらくは値段が高い!半額くらいでもいい感じだよ。
写真 トッピーの窓口。こんな感じでトッピーの乗船手続きをします。
写真 こちらが時刻表。夏ダイヤです。
盛夏と冬季はダイヤが違うので注意してください。
写真 島の外周を回っているバスの時刻表。宮之浦港入り口バス停栗生橋方向のタイムテーブルです。
写真 宮之浦の市街。港からちょこっと出たところ。
写真 荒川登山口の様子。駐車場は平日でも一杯。GWは大変なことになることでしょう。
写真 荒川登山口。ここから登り始めます。
写真 登山道はこんな感じでよく整備されていると思いますが…それでも迷っちゃう人がいるんだよね…
写真 木です。巨木が一杯です。
写真 道標はよく整備されています。宮之浦岳はけっこう遠い!
写真 ここから世界遺産登録地域になります。
写真 淀川小屋の様子。よく見る写真ですね。内部は2段になっていて収容人員は40名。まあまあ綺麗で宿泊に適しますがGWや夏季を中心にキャパシティ不足。テントかツェルトを持っていきましょう。
水場は小屋の裏手です。夜行くのはちょっと怖いので昼間のうちに水をくんでおいてください。要煮沸と思います。
写真 淀川小屋を出るとすぐ鉄橋を渡って登山道がスタートします。
写真 淀川の青き流れを撮ろうとしたんですけど光量不足…
水が青緑色をしているんです。
写真 花です。シャクナゲっぽいかな。
写真 登山道は所々このように木が敷かれています。整備状況は良好です。
写真 小花之江河は小湿原になっている。この緯度では貴重な湿原らしい。
写真 少し上を向いたところ。
写真 花之江河です。
写真 花之江河です。
写真 シカが
写真 写ってるんだけど
写真 わかるかな?
写真 ツツジでしょうか。あんまり花のほうは咲いていませんでしたが…
写真 天気にも恵まれました。宮之浦岳方向と思います。
写真 水場の様子かなあ…
写真 宮之浦岳の山頂。ぐるっと一周海が見えます。
写真 花です。
写真 見づらいですが…ウィルソン株です。
写真 トロッコ軌道へおりてきました。
写真 もののけ姫の森。賞味期限は5年ですから〜
写真 白谷雲水峡の森の様子
写真 白谷山荘の様子。昔は営業小屋だったのかなあ。そんな感じのつくりでした。
写真 無事白谷雲水峡へ降りてきました。

区切り線

*この山行のデータ(山行日基準)* データの見方
ルート 淀川登山口−淀川小屋−花之江河−宮之浦岳−高塚小屋−縄文杉−楠川分かれ−辻峠−白谷雲水峡
地図 Yahoo! (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
地形図 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
難易度 アプローチの難しさと予算から★★★。山自体も自炊小屋で縦走になると生活用具一式背負って、小屋どまりのノウハウも必要だからね。
所要時間 淀川登山口−淀川小屋 40分
淀川小屋−花之江河−宮之浦岳−高塚小屋 7時間
高塚小屋−縄文杉−楠川分かれ−辻峠−白谷雲水峡 6時間
他の季節 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
トイレ 淀川登山口にあり普通、淀川小屋にあり普通、新高塚小屋にあり汚い、高塚小屋にあり汚い、大株歩道入り口にあり綺麗、白谷山荘にあり普通、白谷雲水峡にあり状況不明。
水場 管理されている水場は淀川小屋裏手と新高塚小屋裏手のみと思う(いずれも要煮沸)あとは各所で点在して出ていますが、特に水場と書かれたところはありませんでした。
避難小屋 淀川小屋は綺麗で宿泊に適する。新高塚小屋は綺麗で宿泊に適する。高塚小屋は状況はよくないがまあ宿泊に適する。白谷山荘は状況普通で宿泊に適する。いずれもGWや夏季 を中心にキャパシティオーバーとなるのでテントないしツェルトを持参のこと。
幕営適地 屋久島内は原則幕営禁止です。小屋が一杯になったときに小屋の周辺にテントを張ることだけ黙認されています。
交通 本文のとおり。駐車場まで舗装
登山計画書 淀川登山口で提出できます。用紙筆記用具備え付け。
白谷雲水峡登山口で提出できます。用紙筆記用具備え付け。
問合せ先・参考文献 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
その他  

最終更新日: 2016/07/22 by htmltophp.php




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