サイトマップ | 更新停止のご案内 | このサイトについて


   

八月七日(縦走十二日目) 
天ノ河原〜三ツ頭〜権現岳〜キレット小屋

 朝から起きると大ガスです。仕方ない。こんな日もあるさ。水がないのでこの場所での停滞 はできません。選択肢は行くか帰るか二つに一つです。

 今日は幸いにも雷は鳴っていないようです。登高とします。しばらくは樹 林帯のしんどい登り。「ここが一番しんどい」、と書かれた道標も立っています。 目立つランドマークがないようなので高度計をセットして黙々と上がると前三ッ頭へあがってきました。続いて三ッ 頭に立ちます。三ッ頭の山頂は開けていますが、今日はガスのため展望は ありません。一旦荷物を下ろします。
 三ッ頭から権現岳へはものの一時間です。霧の中から右手に、天に向かっ てそびえたつピークがみえてきます。あれ?小屋はどうした?たしかこの へんに小屋があるはずだぞ、と思ったら、ピークを回り込んだ先の分岐の 左下の方に見えました。

 権現岳から先を歩く人は少ないだろうと予測します。が、南アの人が少な い所と比べてはいけませんでした。それなりに歩いている人がいる感じで す。権現岳で軽く荷物を下ろして英気を養ったあと、一時間一〇分先のキ レット小屋へ向かいます。名前は素敵ですが、地図を見る限り多分たいし たことはないのではないかと予測しました。まあ、キレットといっても、 いろんなやつがあるからね。厳しいやつばかりじゃない。

 その思いは、地図に書いてある「ハシゴあり」の地点で無残に打ち砕かれ ました。今までの慣習からいって、まあせいぜい三段か四段かのハシゴが 2,3箇所にある感じなんじゃないか?甘かった。果てしなく下まで続い ています。上から落ちたら簡単にあの世行きです。オレンジ色のハシゴに しがみついて、三点支持でいきます。最後まで緊張感が続かないので途中 で一旦休憩をいれ、そして再び下りはじめます。こんなところでは絶対に すれ違いはしたくない。そう感じました。

 さて、この先もだいぶ厳しいところがあるのかな、と思いきや、あとは普 通の稜線歩きです。ハイマツ帯から登山道が樹林の中に入る頃、右手にキ レット小屋がやってきました。

 テントの受付をすると、もうここで泊まりですか?とか聞かれます。まだ 時間は早く、このまま歩き続ければ赤岳頂上小屋はおろか、行者小屋、い や、赤岳鉱泉あたりへも余裕でいきつくことでしょう。でも、もういいの です。今日は休養日です。ここでテントにすることにします。

 テント場は狭く、少し傾いているように思いました。あまり快適とはいえ ない感じがします。とはいえ、僕が一番着ですから、一番いいスペースを 選べる。なんとか寝るのに不自由しない場所を選んで、で、テントを張っ たら次は水の確保です。→水場、と書いてありますので、そこを下っていきま す。ほどなくして沢へ出るのですが…岩の表面をチョロチョロと水が流れ ているだけで、とても水場と呼べる状態ではありません。よく見ると、も う少し下へと踏み跡が続いています。足元が滑りやすく危険です。やぶを こいで下へ下りました。こんな水場ありか!?の気分です。もうこれ以上 下るのは無理!と思ったところに段差があって水が滴ってますので、ここ で汲むことにします。が、水量が細くいつまでたっても水がたまりません。 結局、三L汲むのに一時間たっぷりかかりました。本当は四L欲しかった のですが、もうこれ以上は耐えられません。我慢の限界で諦めて上がって きます。思うように水が得られなかったので節約して使います。南アルプスでは比較的水の確保は容易ですが、八ヶ岳の稜線では水の入手は簡単ではない。八ヶ岳の 水場の厳しさを思い知らされた一夜になりました。

区切り線
写真 えっと、三つ頭からの展望だと思います。写真で見ると、このときは少し晴れていたんですね…
写真 権現岳の山頂です
写真 コマクサ
写真 コマクサです


最終更新日: 2016/07/22 by htmltophp.php




mixiチェック

mailto:mailaddress

tozan.net - http://tozan.net