サイトマップ | 更新停止のご案内 | このサイトについて

   

−チャレンジしてみたい人にアドバイス−


一般に南アルプス全山縦走、は、広河原から入り、北岳を 登って上河内岳まで登る普通の南ア全山縦走のほか、南は 茶臼から光岳まで行き易老渡(もしくは畑薙)へ降りる完 全版、北は黒戸尾根を登って甲斐駒・仙丈を経由、北岳と 間ノ岳を登らないルート、というバリエーションがありま す。また、南から北上するルートもありますが、今回とっ た北岳−茶臼岳、というルートは、最も一般的な南ア全山 縦走です。白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)をやった人 は甲斐駒仙丈を登るルート、もしくは北沢峠から仙丈へ出 るルートの方が面白いかもしれません。北沢峠からの場合、 初日の登りが楽なかわりに仙丈から熊ノ平までは全く山小 屋のない厳しいルートになります。

日程は、最低でも1週間〜9日間見ておく必要があります。 小屋泊なら5日程度で縦断することも可能でしょうが、そ れでも台風などによる天候不良のための予備日を、最低で も1日は見ておく必要があります。僕は2日予備日を取っ ておりましたが、幸いにも予備日は1日も使わずに下山す ることができました。

体力的には、とくにテント泊の場合過酷です。まず最低で も1週間分以上の食料を背負って、北岳肩の小屋まで登る だけの体力は必要です。私のように比較的短期間で南へ抜 けるつもりなら、北岳山荘へ上がっておかないと辛いです から、25kgの荷物を背負って1700mの登りをこな せないと厳しい。きちんとトレーニングしていない人が、 いきなりチャレンジしようと思っても、初日の大樺沢でひ き返す結果になってしまいます。

ルート上で、著しく危険な場所はありません。2、3箇所 鎖がかかっているところもありますし、滑落したらアウト、 というところは山ほどありますが、慎重に通過すれば特に 技術を要するようなことはありません。ハイキングコース として登られている両神山などの方がよほど危険です。
とはいってもやはりアルプスですので、手を使って登らな いといけない場所は一杯あります。3点支持もできないの にチャレンジする、というのは、やはり無謀でしょう。
石は濡れると滑りやすい種類のようですので降雨中や直後 はやや危険性が増します。

山が深いので道迷いは致命的な結果になる虞があります。 迷うところはないと思いますが、踏み跡が薄いところもと ころどころあるので、ガスなどが出たときは慎重さが必要 です。高度な読図ができる必要はありませんが、最低限の 読図はできないと、天候が悪化したとき苦しいかもしれま せん。ほとんどの登山道は稜線を忠実に辿っていますので、 稜線をたどっているのか、稜線を離れるのか位は最低限注 目しておかないといけません。

長期の山行になるので、それなりに登山に対する造詣がな いと辛いでしょう。週末登山を月に1度程度繰り返してい る人で、やはり2年以上の「自分で判断した登山」歴がな いと、例えば先へ進むか進まないか、の判断であるとか、 風雨の中でちゃんとテントが張れるかどうか、装備を濡ら さずに済むか合間を見て乾かせるか、といった、歩行以外 の総合的な登山の力が、南ア全山縦走では問われてきます。 必要な装備が欠けていることが判明しても、場所によって はエスケープルートからの下山に1泊必要なところも存在 します。

北アルプスの岩稜とともに、南の長期縦走は、夏山一般ルー ト登山の1つの到達点です。それだけに、技術的にも体力 的にも充実していなければ完歩は難しいでしょう。それだ けにやりがいもあるし、その美しさもまた格別です。もし 環境的に許されるのであれば、一生に1度はチャレンジし てみる、その価値は充分存在すると思います。

※三伏の小屋・テント場は閉鎖になった模様ですので、三伏峠のテント場を使用してくださいとのこと。(2003.8.8記載)


最終更新日: 2016/07/22 by htmltophp.php




mixiチェック

mailto:mailaddress

tozan.net - http://tozan.net