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16日 広河原ー肩の小屋

はじめて南アルプスの縦走をやったのが、ちょうど10年前の2000年になる。 今年が、南アルプス10周年。10年一昔ともいうが、体力も昔と違って衰 えた。それで、この道を、ふたたび歩いてみようと思いたった。

前夜自宅を出て、夜通し走る。僕の車にはカーナビがついてないのだが、な んと、甲府のICをおりてから道に迷ってしまった。一昔前なら考えられな いことだが、それだけ芦安と離れていたということだろう。最後に南アルプ スに入ったのは2006年、それも南部からの入山だったのでそのときも芦安へ は車を入れていない。
ひさしぶりの、本当にひさしぶりの芦安ということになる。芦安は僕にとっ て特別な聖地。南アルプスはここからはじまった。

芦安の中を車で駆け抜ける。広河原へ車で入れなくなったので案内にしたがっ て芦安の市営駐車場に車を入れると、もうタクシーは待っていた。あわてて 準備をしてタクシーに向かうが、1週間以上離れる車。普段は入念に確認を するのに、今回は適当ですませてしまった。

もう、この位の日程の縦走では緊張感はないのだろうか。


乗合タクシーに乗り込んだが、出発する気配がないので、もう1度車の鍵と 電気の確認に行く。そして、再びタクシーに戻る。

あたりは漆黒からうすあかるくなってきた。もう、重苦しい芦安の地はない。 暗黒の、どこまでもどす黒く深い、恐怖心さえ抱かせるような南アルプスの 麓。明るくなった芦安には、その特別な感情は起きないものだ。

本当は、できるだけ早いすずしい時間に登ってしまいたい。じっと空を見上 げながら、そんなことを考えてじりじりと待っていた。僕は広河原の自家用 車規制を望んでいた。だが、ゲートができて、登る時間が自由にならなく なった。もう、早い時間から登ることは叶わなくなって、そして、不自由だ なあ、と感じている。それがいいことか悪いことかはわからないが、最後の 車の回収が今度は芦安まででいいからタクシー代がだいぶ安くあがる。それ だけは確実に言える。

乗合タクシーは1時間以上待ってから動き始めた。そして、広河原まで。広 河原に着いた頃にはもうすっかり日があがっていた。ちなみに、夜叉神のゲー トが5時半にしかあかないので、タクシーをチャーターしたとしても早い時 間のスタートは叶わない。

そして、ろくに準備運動もせずに歩き始めてしまった。
もう、この位の日程の縦走では、緊張感はないのだろうか。



吊り橋をわたって、いま南アルプスの深い懐に入った。緑と濃紺の山へよう こそ。長く、長くお待ちしておりました。さあ、再び南の緑の中へようこそ。



今日は縦走1日目。1日目は頑張ってはいけない。少し回りのペースから遅 れるようにして、できるだけ足にダメージを与えない様に淡々と歩く。

前回南アルプスを訪れたときは、南側からだったが、畑薙から横窪沢へあが る途中で足がつった。もう、若き日の脚力はないのかもしれない。体調より も、そのことが不安だった。今日は肩の小屋。横窪沢より標高差は大きい。 だがもう、いくしかないと思った。淡々と歩いて、

歩いていきたいのだが、かなり登山道は段差が大きく足にはしんどい。大樺 沢は轟音をたてて途方もない水量で流れている。崩壊地を渡るのだが、橋の 両脇ももう水が流れていて、靴を水につっこむような状態だった。


今回は、その靴をトクベツな靴にしている。普段使っているのはケミカル アッパーの若干軽めな靴なのだが、これが1泊2日くらいならいいのだが、 長期の縦走になるとくだりでつま先があたって爪がはげてしまう。去年も それで期間を短縮した経緯があるので、別の登山靴を用意しようと思って いた。だが、新しいのを買う経済的余裕はない。

そこで、思い出したのが10年くらい前に使っていた、古い重登山靴であ る。アイゼンはワンタッチだから、この靴には合わない。かくして、この 靴はほとんど履かないまま持ち出すという事態になった。

もう、靴下を1枚で合わせたのか2枚で合わせたのかの記憶さえ定かでは ない。両方実験してみて、おそらく1枚だろう、という推測はできたのだ が、だが確証はない。念のため1組靴下を余計に持ったのだが、たぶん足 に合わないと気づいたときには手遅れだろう。この靴が、たぶん今回の山 行の成功を左右する。

いまどきの登山靴からすれば、あまりに重く、あまりに頑丈な靴である。 いきおいペースはあがらない。普段なら、普通の登山者とは少し違う時間 に登るからあまりすれ違うこともない。だが、今回はもう乗合タクシーの 時間が決められていて、それに合わせて出発せざるを得ない。自分のペー スで淡々とあるきはじめた頃に追い越されるのが少し鬱陶しい。

だが、先行した人は次々と休憩に入って、二俣では先行者の1組を許すだ けのところまでにきた。時計を見るとほぼコースタイム通り。意外といけ ている、という感触を得た。意外といけている。大丈夫だ。


二俣のあたりは雪の上を歩く。今年は異様に雪の多い年だ。左俣コースの ほうは、まだピッケルアイゼンがないと登れないそうだ。僕は今日は肩の 小屋なので右手にルートをとり、右俣コースをあがる。

南では天気は僕の味方。周到に計算してでかけてきたが、南で天気をはず したことはない。今日の天気は霧。直射日光がささないので、登る分には ありがたい。水の消費も増えていない。


単調なしんどい登り。こういうときは、余計なことを考えるに限る。今日 の余計なことは、南の山の大王の歌である。

♪南の山の大王は その名もしょぼいな北岳さ
ロマンチックな王様で 風が吹いたら遭難死 夕日の前に霧隠れ
キタダケソウ キタダケソウ たりらりキタダケソウ

とかなんとか言っているうちに、あっという間に肩の小屋についてしまっ た。まだいけそうだが、明日の行程は熊ノ平まで。僕は北岳とはあまり相 性がよくなくて、あまり見晴らしに恵まれていない。今日はもちろんガス で何も見えない.明日からどうも梅雨明けしそうな雰囲気なので、明日に かけた方がよさそうだと踏んだ。だが、ちらと下を見るとテント場が雪に 埋まっている。とりあえずまあ聞いてみてから先へ行くかここにするか考 えることにしよう。

「すいません、テント場ってこの下ですか」
「いや、あっち側の雪のないところに張ってもらってけっこうです。これ に記入してください」
とノータイムできりかえされたことで、考える間もなくここで幕営するこ とになってしまった。
普段通り、僕が幕営1番目。好きなところに適当に張ります。若干風が吹 いていますが、稜線のいちばんふきさらしのところに張って、

ビールですよ。


ぷはーうまー

…と書きたいところなのですが、今日はあまりしんどくなかったのと、日 が出ていなくて若干寒いくらい。しかもビールが冷えていないのでおいし くありません。おまけに、3000mで高山病。

むかしは、登山口に夜中入ってそこで車中泊するのが普通だった。だった から、少なくとも登山口の標高では高度なれする。だが、最近は登山口の 出発時間にあわせて家を出る。家の高度は限りなく標高0mに近いので、 その分高度差が大きくなる。その分もあるのか、単に酒のせいなのか、と にかく高山病が出た。まあ、これは明日になれば普通に回復する。誰もか まってくれないことだし、さっさと寝てしまおう。

だれもかまってくれない、というのは、意外と重要である。単独の場合、 誰もかまってくれないと当然のことながら話し相手がいない。

シュラフに入ると、だいたい初日は足がつったりするものである。だが、 今回はそういうことはまったくない。筋肉痛よりも全身疲労のほうがし んどい感じだ。筋肉というよりも、全体的な体力の衰えなのでしょう。 もう、若いときのようにはいかないのだと思った。それに対して、背負っ てきた水を1Lも余らせたこと、ナイフとか、2組目の歯ブラシとか、 若干数十gながら余計な荷物が入っていたことに対して、少し鬱になっ てしまった。
まあ、余計に積んでしまったものはあるけれど大勢に影響はないし、逆 に忘れたものは何もなさそうだ。

ウトウトしていると、夕方歓声で目をさました。どうやら雲が切れたら しい。富士山もちらっとみえた。天気図も梅雨のものではなく、どうや ら梅雨明けして、明日から天気は晴れが続きそうだ。完全に狙い通りで ある。


17日 肩ノ小屋ー北岳ー間ノ岳ー熊ノ平

2時か2時半くらいに目をさましたろうか。空は完全に星空で快晴。 そして、もう出発しようかという人が出ている。小屋のまわりで写真 をとって、せっかくなので山頂で日の出に間に合うようにヘッドライ トをつけて出発した。すぐにうす明るくなって、山頂の北側の小ピー クで日の出。これでまず写真の方も成果ありだ。

ここから北岳まではお花畑帯。のんびりいきたいところである。なの ですが、どうも腹具合がよくない。北岳山荘のトイレにかけこむとこ ろまでの天空の縦走路が、苦行に変わります。トイレにかけこんだと ころで改めて天空の縦走路の仕切り直し。絶好の快晴に恵まれた「落 ちる心配のない」展望ロードをいきます。ふりかえると北岳は凛とし てそびえ立ちます。正面の間ノ岳はずんぐり。

このあたりから荷物を見て、声をかけてくれる人がではじめました。 ここにキタダケソウが咲いてますよ、と。キタダケソウ。もちろんは じめて見ました。見ましたが、僕はあんまり花に興味があるほうでは ないので感動はありませんでした。

荷物を見て聞かれるのが、「どちらからですか」とは聞かれるのです が、「どちらまでですか」とは聞かれません。どこまで、と聞かれれ ば話は進みますが、どちらから、って言われても北岳からだから、 「北岳からです」「はいそうですか」で終了です。

間ノ岳の山頂に立つと、見慣れた静岡県の四角形の道標が見えた。い よいよ静岡県に突入である。よく見ると東海パルプと書いてある。新 たに道標が立てられたようだ。

間ノ岳の山頂直下でラーメンを作って食べている間に数組農鳥のほう へおりていきました。だいたい、北岳周辺でいくと、北岳山荘から空 身に近い状態で間ノを往復する(か、そもそも間ノまで足を伸ばさな い)のが大多数で、農鳥まで行く白根三山縦走をやる人はそれなりに 筋目の通った人である。いちおう敬意を表して見送ります。

展望は、北アルプス。槍穂のかたまりは槍があるからわかりやすいの ですが、その右側のかたまりをみつけたら、まず鹿島槍を探します。 左の高い双耳の山なのですぐわかります。そうしたら、右が五竜、唐 松、白馬、という塩梅になる。まあ、南アルプスからではよほど目を こらさないと見えませんが。
北岳をはさんで、右は奥秩父。こちらはまず金峰山を探します。
近くは甲斐駒、仙丈、鳳凰。これはわからない人はいないでしょう。 左側は中央アルプスがあって、裏側が木曽御嶽。右が乗鞍。中央アル プスは一番高いのが木曽駒で、その左が空木。さらに左は…という具 合に特定していく。さらに左の独立峰は恵那山。その裏側は僕は自信 がないが、話によると伊吹だそうだ。

そして、

これから進む先を見る。塩見。あまり近くはない。そして、その裏側 が荒川岳と悪沢岳。その間に見える裏側の山が赤石岳。そこまでは見 える。聖は見えない。はじめてきたときは、それこそ「果てしなく遠 く」にみえたものだ。だが、今は違う。1日1つづつ踏んでいけばい い、と思っている。たしかにすばらしいけど、でも、

この位の縦走には、緊張感も感動もなくなってしまったのだろうか。


間ノ岳を過ぎると、もう誰とも会うことはありません。自分のペー スで歩いて、そして、間から三峰岳へは35分ほど。もう少し下っ ていった三国平は僕好みの場所。のんびりしてやろうかと思ったの ですが、どこでザックを下ろそうか迷っているうちに樹林帯につっ こんでしまった。しまったので、熊ノ平へ直行する。

で、到着が9時30分。とりあえず、ありえません。まだ小屋番も 仕事中で受付なんかできる状態じゃない。僕もインターネットで記 録を公開しない、というのであれば雪投沢の旧幕営指定地まで行く ところですが、インターネットで記録を公開する都合上そうもいか ない。また「わっきーはあんなところにテント張って」なんて言わ れかねないので、ここで泊まりは確定です。

で、本当は先に受付ですが、受付しようにも小屋番が出払っている。 とりあえず先にテント張るのもなんだしなあ、と思って荷物を置い て、いろいろ考えた結果突撃することにした。少し待たされたもの の無事に受付終了。

山は早立ち早着きといっても、9時台に着かれるのもよしあしだよな。


というわけで、晴れて公明正大にテントを張ることができました。

時間があったので靴下を脱いでみると、左足親指の爪が黒ずんでい ます。あたったのか?いや、あまりあたった記憶はない。だけど、 爪を痛めてしまったようだ。いまのところ痛みもないし、ひどくも ないのだが、やはりこの靴もダメだったようだ。最悪エスケープで ある。どうするか。塩見から鳥倉へ下りるか、もう少し先へ進むと するとエスケープできる場所がない。やはり鳥倉から下ってしまう ことになるのか。指折り数えて、3泊…さびしい夏山になってしま うな、と思った。でも、今日の話題は「もうどこでエスケープする か考えているんですよ(にっこり)」で決まりです。

で、熊ノ平のテント場は小屋の下で見えない場所.とりあえず午前 中はテントの中でまったりして、午後他のお客さんが到着しはじめ るころに小屋前のテラスに出張ってみます。でかけると、小屋番が 「ビール?」とか言うので、今日は飲まないつもりだったのですが、 やっぱりビールになってしまいました。

何も持たずにテント場の住人が小屋前のテラスに出張るのも、なん ではあるんですけどね。

で、今日の到着組は、広河原から1日でやってきた人。それでびっ くりしていたら、鳥倉から1日でやってきた人も到着した。やはり 南には化物がいるようだ。

この日のテントは、隣と向こう側の3張りだったようだ。

18日 熊ノ平ー塩見岳ー三伏峠

今回の予定は光岳まで、ということになっている。自分的にはどう でもいい話なのだが、百名山が2周目になっている。かなりどうで もいい話なのだが、北岳から聖岳の間は5回通っているが、光岳に は1度しかいっていない。まあ、相当にどうでもいい話なのだが、 まあ、どうするかわかんないけど、光岳は踏んでおきたい。 今回は、そんなわけもあって、最低でも光、最高でも光、というこ とになる。
2000年のときが、北岳から茶臼岳までだったから、茶臼岳での下山 はカッコ悪い。その先まで足を伸ばしておきたい。やはり北岳から 茶臼岳までいってきた、というのと、北岳から光岳までいってきた、 というのとではだいぶ響きが違うというものだ。

長い1日です。三伏峠までCTは9時間をこえます。5時間30分 5時間30分できているので、今日が初の本格的な山の1日、とい うことになります。

熊ノ平は稜線まで1時間少々あるので、日の出の撮影をするには早 出をしないといけない。朝2時に起きて、3時20分スタートくら いのペースで準備。していたら、なんと隣のテントに先をこされま した。いや、僕相当早立ちには自信があって、まずどこを出発する ときも1番であることが多いわけですけど、それに輪をかけて早い 人がいた。いやなんか、上には上がいるというか、世間は広いとい いますか。
それにしても、初日広河原から熊ノ平までやってきて、写真でもな いのに今日は超早出でどこまでいくつもりなのでしょうか。鳥倉で バスに乗っちゃうのかな。2日で南アの半分縦走かあ。なんか、僕 に言わせるともったいないような気がしてならないのです。

というわけで3時20分、ヘッドライトをつけてスタート。樹林が 切れたところで三脚をかまえて写真撮影。している間にもう1人追 い越していきました。僕が言うことじゃないけど、みんなえらい早 いです。

阿倍荒倉岳へは縦走路から1分。小さい道標がかかっていますが、 たぶん見落とすでしょう。夜中だったし、僕はいったことがあるの でパスしました。
竜尾見晴は、以前道標がついていたような気がしましたが、今は 道標がついていません。ここで塩見と間ノの展望が出ます。今日踏 む山にしてはまだだいぶ遠くに見えます。ここでさらに2人組の1 組に追いつかれます。休憩に入ったので僕が先行しますが、この人 にも追い越されて、すこし凹みます。ほぼタイム通りで歩いている つもりなのですが、こう追い越されているとなにかうまく足が進ん でいないのではないかという気分になります。

北荒川岳をこえると大登りに変わります。空はブルーを塗りたくっ た色。いよいよ塩見への期待を大きくします。そして、塩見岳。ま さに絶景!南のはるか向こうまでを遠望で欲しいままにします。そ して、人だらけ!どこから湧いてきたんだ、といううくらい人がい ます。鳥倉から往復する人は大勢いるけれど、塩見の先へ行く人は ほとんどいない。で、突然に人にまみれます。

塩見の西峰で昼食にして、三伏峠へ。塩見小屋へのくだりは渋滞で なかなか進みませんが、塩見小屋をこえるとようやく進むようにな ります。このあたりでガスってきたようです。やはり夏山は10時 までに限ります。まだ山頂へ向かっている人も大勢いましたが、残 念でした。山頂に立つ時間も計算した上ででかけたいものです。

塩見新道分岐をすぎたところでブドウ糖をかじります。これは南ア ルプスいちばんの難所、大斜面(高山裏ー中岳間)をのぼるのに備 えてもってきたもの。もちろん、初日ののぼりの分も計算に入って いたが初日はあっさり登ったので使わなかった。今日は長丁場なの で秘蔵っ子を口にいれました。

本谷山へ着いた頃にはもう周囲は真っ白で何も見えません。もう少 し下ると三伏峠に到着です。

まず、テント場の確保です。通過者の情報によると、昨夜3連休の 1日目は70張りでテントを張る場所がなかったそうだ。で、実際 にいってみると、張る場所がない。なんとか通路みたいなスペース を確保して受付にいくと、これから帰る人ですいてくるそうだ。テ ント場にいってぐるぐる見回してみると、塩見で声をかけてくれた 人が、ここあくよー、と声をかけてくれたので、2,3箇所あいた 中から一番いいスペースを確保した。

そして、水です。三伏峠の水場は往復25分くらいあるので、必死 になって水場へいきます。2.5Lのプラティパスを2本と、ペットボ トル2本。手でそのまま持っていったので、帰り落とさない様にが んばって、握力も終わってしまいました。

隣のテントは2張り数人のグループだったようで、僕のほうにはまっ たく声をかけてくれませんでした。もうちょっと待っていると、鳥 倉から子供を背負ってきてテントのお客さん登場。2歳だそうだ。 これにはびっくりした。それも、明日小河内岳までいって、もう1 泊だそうだから、2人で2泊分のテント装備を背負ってきたことに なる。当たり前だが、この夜彼らはテント場の人気者となった。僕 はなんとなく話に入れるグループがなくて1人。昨日熊ノ平で一緒 だった人に声をかけてもらったのだが、あいさつだけで話し込むこ とはなかった。南アルプスではそういうのはなかなかないことなの で、ちょっと凹みます。

僕はどうするのだろう。子供をおいてきて、8日の予定で山に入っ たけど、本当は片時たりとも子供のことを忘れたことはない。本当 はものすごく心配である。もう、昔のように、ひたすらに山を楽し むことはできなくなってしまった。これが、世帯を持つということ なのか。
家へ帰ったら、子供と一緒に山に登ろう。もしかしたら、今年が最 後の南アルプスになるかもしれない。来年からは子供を大切にして、 そうすると子供が旅立つ頃には立派なおじいさん。もう、テントで 8日の縦走なんかは無理だ。もう、今回で人生最後かもしれない。 そう思ったら、今回の山行は、大切に、たいせつに登ろうと心に決 めた。

翌朝どうするか、考えていた。たぶん、多分2時間半先の小河内岳 の避難小屋の管理人は、変わっていなければ元塩見小屋の河村さん。 1度ちゃんとお話をしてみたい。泊まるか。今日長丁場だったから 明日中岳はしんどいし、中岳は管理人が変わってなければ山中さん で顔見知り。中岳をスルーするわけにはいかない。変わっていれば 中岳はスルーして高山裏ー荒川小屋、といきたい。
だけど、小河内で泊まると1日日程がのびて子供が心配だし、宿代 がなあ。どうするか。泊まっとくか。泊まるにはちょっと微妙に水 が足りないなあ。あらためて水場へは行きたくないなあ。悩んでみ たが、やはり小屋で飲み物1本購入してしまった。これで明日は小 河内泊まりが確定した。

区切り線
 1  写真 芦安駐車場から1枚
 2 写真   広河原
 3  写真  
 4  写真  
 5  写真  吊り橋を渡ります
 6  写真  
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 8  写真  
 9  写真  
 10  写真  
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 15 写真   アサヨ峰方向
 16  写真  大樺沢の様子
 17  写真  
 18  写真  
 19  写真  
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 22  写真  テント場
 23  写真  肩の小屋の様子
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 25  写真  
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 29  写真  
 30  写真  
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 44  写真  
 45  写真  甲斐駒
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 48  写真  
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 50 写真   
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 53  写真  
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 55  写真  鳳凰
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 57  写真  甲斐駒
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 66  写真  富士山
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 74  写真  間ノ岳
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 87  写真  北岳
 88  写真  北岳山荘から間ノ岳
 89  写真  北岳山荘と富士山
 90  写真  
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 99  写真  キタダケソウ
 100  写真  
 101  写真  
 102 写真   
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 110 写真   
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 112  写真  甲斐駒と仙丈
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 115  写真  三国平から塩見岳
 116  写真  
 117  写真  熊ノ平の水場。よく出ていました
 118  写真  熊ノ平の小屋
 119  写真  テント場
 120  写真  
121  写真  
 122  写真  
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 125  写真  
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 127  写真  間ノ岳の方向
 128  写真  農鳥岳
 129  写真  
 130  写真  塩見岳
 131  写真  塩見岳
 132  写真  間ノ岳
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 140  写真  
141   写真  
 142  写真  塩見岳が近づいてきました。
 143  写真  
 144  写真  
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 146  写真  北荒川の道標
 147  写真  
 148  写真  
 149  写真  
 150  写真  
 151  写真  
152  写真  ライチョウ
 153  写真  塩見小屋の様子
     
     
     
     
     
     
  (写真のご注文は番号で指定してください)  


最終更新日: 2016/07/22 by htmltophp.php




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