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(敗退1−これも読んどくとわかりやすいと思います)
(敗退2−これも読んどくとわかりやすいと思います)

「お笑いの時間であります。十人寄れば百名山と」
「こらっ何がお笑いの時間ですか。お笑いの時間ではじまる山行記録は見た ことないぞ」
「お笑いが好きなんですよ〜もうお笑いなしではやっていけない」
「この形式の山行記録を書くということは、さては蛭ヶ岳だな」
「いや〜実はそのさてはなんですよ」
「それにしても、毎月毎月飽きもせずによく敗退しに行くなあ」
「ガソリン税が値上げになりましたね」
「そうだな。5月1日から値上げになった」
「政府は環境税的意味合いがあると説明していた」
「うん、そんなこと言ってた」
「要するに、1日も早く値上げになることは政府の望むところである」
「まあ、政府が『ガソリンは高くあるべきだ』と主張していたんだからその 通りだよな」
「なのに、政府の望みどおり1日から値上げになったら、GW中は値上げに ならないとの見通しだったとか釈明をはじめた。おかしくないか?」
「確かにおかしいなあ」
「法律を通すにあたって主張したことは、あとでどんなに支持率を低下させ ようとも最後まで筋を通すのが責任政党じゃないか?筋を通せない、後で言っ てることが二転三転するってことは、結局利権だけ欲しくて、それ以外のと ころはどっちでもいいってことではないか。それを証拠に、カネ取ることは 言うけど、ガソリンを消費せずに良くなる政策なんか政府の口から1つも出 てこないだろ。」
「言ってることはわかるんだけど、ここは山行記録を書く場でガソリン税は あんまり関係ないと思う…」
「もう、利権のために税金払うのはまっぴらなのである!!」
「で?」
「で…できるだけ近いところ…(フェードアウト)」
「ああ、要するにまた不純な動機で山選びをしてきたわけね」
「エヘヘ…まあそんなところであります」
「で、また大倉にやってきましたね」
「やってきたであります」
「これから出発ですか?今回は何時出発なんですか?」
「ちょっと待ってな今時計を見るからな。…時計の電池が切れているようだ」
「わっきーはこんなときのために、いつも時計2組装備してるよな」
「そうそうザックとカメラバッグに1つづつつけている。でも今日はカメラ バッグを持ってきていない」
「と、いうことは、今の時間がわからん、ということですな」
「うーん、まあ、時間は…」
「まあ、とりあえず、登山届を書きましょう。ほら次の人が待ってるから早 く早く」
「カリカリカリ…できたっとはい。次の方どぞー。あ、あと、○い○いさん に念のため携帯でメール打っとくか」
「で、その携帯の時計は何時って出てるの?」
「えっと、午前2時15分ですね…」
「どうりで空が暗いと思ったよ。まったく毎度毎度、こんなワケわからん時 間にやってきて」
「今日こそははしつめさんに会いませんように」
「はいはいわかったから。それにしても午前2時に登山届書くのに順番待ち ができる大倉尾根恐るべしだな」
「2人だけですけどね」
「アンタモスキネー、オマエモナー」
「はいはいその挨拶はいいから。じゃあ、歩き始めますよ」
「らじゃー」
「…」
「…」
「…」
「…」
「なんかしゃべってくださいよ。なんかしゃべらないとMLに何も書けない じゃないですか」
「…」
「…」
「…」
「しゃべれー!!」
「ねむゅい」
「なにいってるんですかこれから登るんですよ」
「なんか、昨日一睡もできなかった」
「一睡もできないのに山登りですか?」
「いや、今日を逃すとGWは山登り0になってしまう」
「GW前半は甲武信岳にいたじゃないですか」
「いや、あれは下山だから登山じゃない」
「登るときはどうしたんだ?」
「いやね、登るときはね、ヘリで運ばれてきて、ポトッって落とされたんで すよ」
「詳しく」
「栃本のヘリポートでヘリに乗せられて、ぶいーんって小屋の前にやってき て、空中でドアあけられて、『はいここからとびおりてください』って」
「ひいいいいいい〜〜〜!!」
「超怖かったです。思い切って飛んだら財布がザザザーって下まで滑って いって必死になって拾いにいったとです。おまけに、1回目なんか小屋の上 までいって、『風が強いのでおりられません』とかいって、また戻ってきた。 またあれに乗るのかよ〜うるうる」
「まあ、今年は登山10年のしめくくり。君もついにヘリに乗ったことがあ る人の仲間入りだ。しかも2回も乗れた。よかったじゃないか」
「できれば一生乗りたくなかったとです」
「で、ヘリの燃料の税金は?」
「いや、もうその話はいいから…なんか、ちょっとしんどくなってきた」
「まあ、山らしい山は正月以来ですからねえ」
「正月もたいしたことなかったしねえ…筋肉落ちてますからねえ」
「なんか昨日プール行って、かっこいい水着のおねーさんがいたから調子こ いてガシガシ泳いでたみたいですけど、そのせいじゃないですか?」
「それもちょっとあるかもしれない…」
「水着好きだねえ」
「そうなんですよ〜昨日は半井さんも水着だったからもううれしくて」
「ということは、今日の天気はラピュタのいかずちが降るのか。って、夢で も見たんじゃないかだいたい夢にしてもバカすぎてコメントができん」
「…」
「…」
「なんか、こんな山を続けていていいんですかねえ」
「あの、山行のポリシーについてはここで取り扱う問題ではないんで」
「で、これ、帰ってからどうコメント書くんですか?」
「『登山道の様子はまっくらでまっしらなのでよくわからないのですが』」
「どこがまっしらなんですか?前回書いたのを使いまわして文章水増しして ませんか?」
「え、あ、あはははは…」
「ヘッドライト姿、板についてきましたよ」
「ああもうなんかこれだけ使えば十分もとをとったような気がするよ」
「夜中歩いて面白いですか?」
「… 何も見えないんですよねえ」
「夜中は歩きづらいですねえ」
「それに、なんか登山道が泥だらけになってきましたねえ」
「昨日雨が降ったんでしょうな。ほらまだ上の方にはガスがかかってる」
「がっかりさせないでくださいよ塔ノ岳の山頂から日の出を見るつもりだっ たのに」
「…無理だと思いますけどねえ」
「堀山ノ家だ。ちょ、ちょっと休憩」
「ちょっとだけですよもう。先月よりだいぶ日の出が早くなったから急がな いと間に合わない」
「ういー。パカッ」
「それで、今日もその100円ジュースの箱をあけてみるわけだ」
「おっ、今日はなんか入ってるぞ。缶コーヒーだ」
「そりゃすごい。缶コーヒーなんか、下界でも120円するだろ。ここで 100円は間違いなくお値打ちだ」
「本当に100円でいいのか?」
「いいんだろ。100円って書いてあるんだから」
「よーし一杯飲んじゃうぞ〜何本入ってるかなー1,2,3、…」
「ちょっと待て今日はGWの休日で後からいっぱい人が登ってくる。後の人 の分も残しとかないといけないだろ」
「えへへーそんなの関係ないもんねー。ちゃりん、プシュッごくごくごく…」
「で、何本飲むつもりなんだ?」
「百円玉が1枚しかなかったとです…」
「はいはい1本ね。飲み終わったらいくぞ」
「缶はまあ常識的に考えて持ち帰りだよな」
「当たり前だろ」
「…なんだこの箱は。飲み終わった缶が入れてあるってことは、これがごみ 箱か」
「つくづく良心的な商売だな。感謝しろよ」
「…まもなく花立なわけですが、ガスの中に突入しましたねえ」
「しましたねえ」
「今日も天気悪いんですかねえ」
「まあ待てまだ晴れるかもしれん」
「ピキッ。ん?」
「なんだ?」
「いや、今足が攣りそうになった」
「え〜〜〜!!!!!何やってるんですか。大倉尾根ごときで足が攣る?あ りえないだろ。たぶん気のせいだ」
「気のせいだ〜」
「さあ頑張っていきましょう」
「ぜーはーぜーはー。なんかしんどいな」
「ガスのむこうに日の出山荘が見えてきましたねえ…まもなく山頂ですよ」
「いやなんかもう足がつりそうでヤバいんです」
「今日は足がつって敗退ですか?なんか、だんだん敗退の理由がナサケナく なりますね」
「3,2,1、ハイ山頂到着〜」
「で、日の出には間に合ったのか?」
「微妙に明るいが、雲が厚くてよくわからん」
「尊仏の小屋に泊まった人に聞いてみろよ。ほらそこにいるから」
「あのー、ぼくのこいのぼりかっこいい?」
「そうじゃないだろポカッ。だいたい、こいのぼりじゃなくてもっと役にた つもの持ってこいよ」
「たとえば?」
「筋肉痛にサロンパス」
「いや、前々回も塔まではきたし、そのときはなんともなかったからさ」
「前回は雑事場までいけず敗退だったけどね」
「うっさいなあ。まあ、いいことにしましょう次々〜」
「おっ先へ進むんですね」
「それにしても丹沢の森もこう霧に包まれて幽玄な雰囲気が」
「何いってんだかこんな笹も生えないような登山道で。10年前はもう少し よかったよなあ」
「10年前はもう少しきれいだった記憶があるようなないような…」
「…」
「幽玄な霧も酸性霧」
「いやなこと言うなよ」
「酸性雨は下に流れるから影響は比較的少ないけど、酸性霧はずっと空中に とどまるから植生に影響を与える時間が長い。酸性霧の原因は東京の経済活 動だ。東京で出た汚れた大気がいったん相模湾へ出て、それが風に押し戻さ れて丹沢に直接降り注ぐ。」
「ZZZ…おっと難しいから眠くなってしまった」
「俺の方が眠いんだ寝るんじゃねえ」
「おっとこっちがつっこまれちゃったよ」
「…」
「…」
「おっ人がいる。こんなところで人に会うとは珍しい」
「あのねえ君は変な時間に歩いているからいつも人に会わないかもしれない けど普段の『ゴールデンウィークの』丹沢は、渋滞ができるほど人だらけな の」
「なんか、水滴が落ちてきましたねえ」
「霧雨ですか?」
「と、とりあえず丹沢山に駆け込んで雨具」
「半井さんの夢なんか見てるからだよ。で、昨日は半井さんはなんて言って たんだ?」
「えっと、水着で@*<#+&$…」
「だから、夢の話じゃなくて、7時28分のテレビの話を聞いてるの」
「いや、昨日はmixiにかまけていてテレビは見なかった。それによると、今 日はピカピカに晴れることになっている」
「どう見てもこれは雨なんだが。もう、やめとけってことなんじゃないか?」
「いや、単においらの普段の行いが悪いだけだと思う」
「わかってたらまあいいや。さっさと雨具着とけ。で、その雨具はいつ買っ たんだ?」
「えっと、11年前のある晴れた日…」
「山をはじめたのが5月だから5月に入って1年進化したな。っていうか、 この前新しい雨具買ってたじゃないか。あれはどうしたんだ?」
「自宅…」
「バカチン!何のために買ったんだ」
「いや、いくらなんでも今日は雨降らないと思って、宿泊用のザックに入れ てある」
「まあ、いいや。で、いくんか?帰るんか?」
「い、いきます…」
「…」
「あれ?登山道意外と下ってないもんだな。9年前はけっこう下ってると思っ たのに」
「あのときが最初の敗退でしたねえ。それから9年、まだ山頂に立てないと きてる」
「あと3.4キロで念願の山頂ですから」
「どっちかというと、悲願のだな」
「いや、彼岸の、かもしれない」
「こらっ意味不明です」
「なんか、前に人がいるな」
「いますね」
「下りで離されるけど、登りになるとあっという間に追いつく。ちょっと鬱 陶しいですね」
「ですね。追い越しますか」
「追い越すんかい。下りで追いつかれるんだから、追い越すとなるとちょっ と頑張らないといけないぞ。長丁場の日にやるこっちゃないぞ」
「コニチハー」
「あーあ追い越しちゃったよ。まあしばらく後ろが見えなくなるまで頑張っ てくれ」
「ぜーはーぜーはー」
「ほらいわんこっちゃない」
「なんか、登山道の様子はあんまり塔〜丹間とかわりばえがしませんね」
「そうですなあ」
「深田さんは山の深さを言ってたけど、単に奥が長いだけで深山というには 物足りない」
「まあ、時代が変わっちゃいましたからね」
「ガレちゃってボロボロになってるところが多いし」
「丹沢はもともとそういう山だ」
「鎖はってあるからちょっと気をつけていきます」
「はい気をつけて。ああなんか杭がいっぱい打ってありますけど、この登山 道の様子からいってまもなく山頂じゃないですか?」
「んーまだ時間的にはだいぶ早いけど、山頂っぽい雰囲気ですね」
「小屋も見えましたよ」
「ああ、あれが銀座カレー小屋ですか」
「だから、自炊すればいいじゃないですか」
「いや自炊は面倒だ」
「言ってろ」
「3,2,1、はい到着です。それでは、せーの」
「5月4日午前7時ちょうど、深田百名山、完登〜♪」
「解説してください」
「深田百名山はすでに完登ということにしてあったが、丹沢山塊は丹沢山で 登頂フラグを立ててあった。丹沢山塊は『立ち入り禁止とされていない最高 点を踏んでないピーク』だったわけだ」
「どっちを取るかにもよりだけど、いちおう丹沢山と最高点蛭ヶ岳は2時間 離れてますからねえ…」
「所詮百名山遊びだし、仔細に山頂を議論すること自体ナンセンスといえば ナンセンスだが、でもまあこれで少しスッキリしましたね」
「平ヶ岳とか恵那山とかは、最高点を踏まないで帰ってきちゃう人多いよね」
「あれは初歩的な読図力がないと踏めない最高点だからね。どうせ遊びだか ら踏んでないんなら踏んでないんでいいんだけど、踏んでないこと自体わかっ てない人が多い。踏んでないのは好き勝手だが、踏んでないことをわかって ないのは、要するに基礎的な読図力がないのを披瀝しているようで許しがた い」
「平ヶ岳は山頂から200mも離れたところに山頂標識がたってますからねえ」
「平ヶ岳の話はいいよ。ひ『ら』がたけじゃなくて、ここはひ『る』ヶ岳だ」
「はいじゃあ山頂で記念撮影してと」
「いえーい完登」
「ひどい顔ですね」
「携帯だからなかなかうまく撮れない」
「あれなんか先にきてた人、ワンコ連れて姫次方面へおりていきましたけど」
「何か?」
「ヤマケイ山岳情報によると、『姫次方面に下ったベンチ脇の登山道は、一 段と崩落が進みとても危険な状態になりました。通行にあたっては細心の注 意が必要です。』となっていた」
「とても危険…ですか。まあ、慎重にいきましょう」
「杭が歯槽膿漏になってますが…ベンチってこれですかねえ。こういうのも 危険っていうんですか?」
「とても、『とても危険』という状態ではないですね。おどかしすぎですよ。 なんか、花立から金冷シの間のほうがよっぽど危険です」
「わっきーも割とおどかしぃだけど、ここまで脅すと害毒だな」
「まあ、とにかく先へ進みましょう。おっだいぶ地形が複雑ですね」
「読図がちょっとやっかいですね。読む人にとっては」
「まあ、読まない人にとっては踏み跡をたどるだけですけどね」
「丹沢の場合、バリエーションでも結構踏み跡がしっかりしてる場合もある から逆に注意なんだよね」
「とかいいつつ踏み跡をたどってますね」
「この複雑さは登山地図では読みきれないよ」
「原小屋平へ出たみたいです」
「なんか、いかにもテント張ってくれという平坦地ですね…なんでここテン ト禁止なんだろ」
「ナベワリオヤジが頑張ってるんじゃないか?」
「ここでテント張らなくたって、どうせ黍殻避難小屋に泊まるんだろ?営業 小屋になんかおカネは落ちないじゃないか」
「まあ、こっそり張ってもバレないんじゃないですかね。僕はインターネッ トで記録公開する都合上こんなとこではテント張らないけどね」
「まあ、それがいいと思います」
「八丁坂ノ頭で左に折れて、と。ああなんかだいぶ下りますね」
「しんどい下りですね」
「だいぶひざが痛くなってきたんですけど」
「がんばれもうすぐ林道に出る」
「なんか車とまってますね」
「とまってますね」
「へえ、こんなところに車とめられるところがあるんだあ。北丹沢ではほと んど車とめられるところ知らないから、これは貴重な拠点を発見」
「よかったですね」
「まあ、自分の車ではきたくないですけどね、妻の車ならオッケーだ」
「ひどい人ですね」
「いや、妻の車はちっこいから小回りがきく。僕のは3ナンバーのヨンクだ からこの林道や、この場所での転回はちょっとしんどい」
「でかいアルファードが止まってますけど」
「まだ21万キロしか走ってないから、つまんないところで傷つけたくない」
「普通の人はとっくに廃車ですって。もう買い換えたほうがいいんじゃない ですか?」
「いやほんとはもっと燃費のいい車に買い換えたいんだが、買い換えるお金 もない」
「困りましたねえ」
「税金…」
「うるさいなあ」
「まあ、もうちょっと歩けば青根に出ますから」
「…」
「なんか、この舗装の林道歩いてくる人がいますよ。ご苦労なこった」
「人のこと言えないでしょう」
「それにしても、こんな林道まで税金で舗装しなくたって」
「また税金の話ですか?」
「あのー、ヒル出ましたか?」
「うーん、靴下はもう泥だらけだけど、血はにじんでないからヒルにはやら れてないですねえ」
「いやー下山してきましたね。おつかれさまでした。丹沢主脈ワンデイでや りましたねえ」
「そうですねえ。丹沢は、やっぱり主脈縦走をやって一人前でしょう」
「丹沢といえば、まず主脈と主稜を経験しておきたいところですよね」
「わっきーの場合先に経験しておきたい縦走よりも先にバリからいきました からね」
「でも、これでだいたい丹沢は赤線で埋まったかなあ」
「まあ、真っ赤になるほどではないですけど、だいぶまんべんなく埋まりま したね」
「駐車場がみつかったから、北丹沢ももうちょっといろいろ歩けますね」
「あとどんなとこを残しているんですか?」
「屏風岩山〜権現山、焼山、石棚山、同角頭、鐘ヶ嶽、湯船山、ブッツェ平、 丹沢三峰ってところですかねえ」
「まだいろいろ残ってますね」
「えへへ」
「ワンデイってのもポイントですよね」
「主稜と主脈とでは主稜の方が難易度が高くて、よくカモシカ山行って言わ れてますね。長時間歩くと、後半になるとちょっとした上り下りがしんどく なってくるんですけど、ちょこっとね、僕が前にかかわったことがある山岳 会で主稜のワンデイをやった機会があるんです。そのときは参加できなかっ た。主脈のワンデイは、後半がずっと下りだから、思ったほどは大変じゃな かったですね。これならもう1度やってもいい。やっぱり、おりた後の交通 機関をどうするかが一番のネックだと感じました」
「16時だから公共交通機関で大倉に入るとかなり微妙に間に合うか、とい う時間ですよね」
「コースタイム通りであるくと、一般的には間に合わない可能性が大ですね」
「7時半発だと3H30+1H10+1H50+1H20+1H35+50 だから、休憩なしでも18時45分」
「でもやっぱりこのルートは日帰りだと思います」
「要するに、蛭ヶ岳山荘に泊まりたくないってことでしょ」
「まあ、そういうことなんだけどね」
「あの、カモシカやる人って凄いよね。雲取から金峰まで1日とかさ」
「異常。俺歩くの嫌いだから」
「言ってることが意味不明なんですけど」
「いや、歩くのが嫌いなのはホントの話なんですけど」
「今回は10年ごしの登頂も果たしましたし、いい気分で帰れますね」
「いやーいい気分ですなあ」
「しっかし、10年後にこんなアホみたいな山行記録書くとは、当時は微塵も思 わなかったでしょうね」
「そもそも10年もかかると思わなかった」
「じゃあ、バス停にいきますか」
「は?」
「バス停」
「え?バスに乗るんですか?」
「あたりまえじゃないですか」
「だって、次のバスは6時間後ですよ」
「ぐえっ6時間も待たされるのか。わっきーのとこなんか、平日の7時台は 1分間隔でやってくるのに」
「あれすごいよね。7時の欄が、01,02,03,04,05,06, 08、09,10,11…とか書いてある。1時間に50本くらい走ってる もん」
「まとめて2台やってきて、どっちに乗ろうかな、みたいな。バス停までは 遠いけど」
「それに比べて、ここは1日2本…平日なら7本なのに、よりによって休日 を選ばなくても」
「まあ、走ってるだけマシ。単位が『時間』なだけマシと思いなさい。『次 のバスはいつくるんですか?』『そうさなあ、来年の春くらいかなあ』」
「そのネタ山渓にのってましたよ。そういえばしずてつジャストラインの畑 薙線も大幅減便になりましたね」
「ありゃ怖いよ。いままで15時台だったのが14時台になったから、知ら ないで15時頃おりてくると、次の日までバスがない。まあ光小屋からおり てくると普通間に合わないのは変わらんが、聖平から下山だとこの1時間は かなり微妙な1時間だ。もし間に合わないと水も電話も自販機の1つもない ところで次の日まで23時間バスを待たないといけない。歩くとしたら畑薙 ロッジは予約制だから、最後の集落まで20キロ、井川駅までだと30キロ 歩かないといけないんだからな」
「ウソッコ沢小屋まで戻った方が近いんちゃうか?」
「でもって、歩き始めると直通バスしかないから、途中でバスに乗れない。 井川駅にはタクシーもない。もう行くしかない」
「まあ、常に一夜を明かせる装備を持っているというのは登山者の大前提な わけだが、そうはいっても仕事の都合もあるだろうから簡単な問題ではない。」
「まあ、そこから比べると6時間はだいぶマシですね。これからお風呂入っ て昼食にでもして、あとは何しますかねえ」
「だから、6時間は待たないって言ってるだろうが」
「えっどうするんですか?」
「歩く」
「えっえええええ〜〜〜〜っ何言ってるんですか歩くっていったいどこへ」
「いいか地図をよく見てみろ。ここに伏馬田入口っていうバス停があるだろ。 たぶんここまで徒歩2時間くらいだ。何本って書いてある?土休日4本って 書いてあるな。ということは、午後に2本はあるだろう。ここで16時のバ スを待つよりは早くバスに乗れる可能性が大だということだ」
「2時間も歩くって、正気ですか?」
「ま、いいから。はい歌でも歌って、ラララライ!ラララライ!」
「おっ、バス停があった。何時って書いてある?」
「15時30分…ということは、5時間後ですね。伏馬田入口まで2時間か かるとしても3時間は待たないといけない。どうするんですかこんな食堂も 風呂も、自販機さえないところで3時間も待ちぼうけなんて」
「策はある。いいから歩いとけ」
「…なんか、こんなところ歩いている人いないじゃないですか。GWの観光 の車とかバイクとかいっぱい通って、なんか奇異な目で見られてますよ」
「いつものことだ」
「何がいつものことなんですか。あっ自転車にまで」
「それにしてもいい歩道が草にかえりつつあるな…これも税金で作ったのか」
「もう税金の話はいいから」
「おっ標識だ。何キロって書いてある?えっと…相模湖17キロ。下半分が 木に隠れて見えないな…ん?藤野11キロ。あれ思ったよりだいぶ近いぞ」
「何いってるんですか時速3キロで歩くと藤野まで3時間40分もかかるっ てことじゃないですか。感覚がおかしいですよ。そんなに歩くのはどう考え たって異常ですよ異常!!」
「井川まで60キロよりはマシ」
「まあ、11キロは歩けない距離じゃないですけどね…60キロは歩けない 距離だ」
「ああ、これはダムですね…無駄な公共事業。これも税金」
「だから税金だって言ってるだろ!!」
「この道路もなんか工事やってるけど、これも税金」
「税金税金ってうるさいやつだな」
「えっと…このトンネルをこえると伏馬田入口ですね」
「そうですね…あれ?伏馬田入口じゃなくて、菅井下って書いてある」
「地図が違ってるんですね」
「そうですね」
「で、ここで、あと4時間半くらいあるんですけど、待つんですか?」
「いや、待つくらいなら歩く。たぶん、やまなみ温泉までいけば一杯バス走っ てるだろ」
「たぶんですか?」
「…」
「そんなんで大丈夫なんですか?いってみたら、来年の春までバスがなかった りしたらヤですよ」
「大丈夫もう春になってる」
「あーじゃあまあ大丈夫ですかねえ。って、もしかしてここまでは既定路線 だったんじゃないですか?」
「いやまあそうなんですけど、できるだけ歩いたほうが交通費が安い」
「なにいってるんですか。バスの1区間なんか歩いたって10円か20円しか 違わないでしょう」
「ガソリン税は25.1円」
「(無視)」
「まあ、やまなみ温泉まで歩けばバスに乗れるんですよ」
「…」
「…」
「黙々と歩いておりますが、やまなみ温泉1.3キロって看板がでてきました ねえ」
「もうすぐですね」
「もうすぐってあとどの位?」
「26分くらいですかね」
「ハア?26分も歩くんですか?」
「まあ待て待て。…おっ、これがやまなみ温泉のバス停か。藤野駅行きもある ようだ。何時かな…結構いっぱい走ってますね。20分に1本くらいありそう だ。次は…おっ、15分後ですね。そのつぎは…3時間後か。なんでここだけ こんなにあいてるんだぷんぷー!!」
「次のバスの時間を見るということは、温泉入って帰るんですか?さすがあ」
「いや、温泉は入らない」
「え?なんで?」
「どうせこれから歩いて汗だくになるんだから」
「まだ歩くんですか!?アホですか?もう勝手にしてください」
「…」
「なんか、住民のみなさんに好奇の目で見られてますよ」
「まあ、いつものことだからね」
「ああそうですかはいはい」
「なんか、おなかすいてきましたね」
「どっかに公園があったらお昼にしますか」
「あ、なんかちょっと路肩が広くなってますよ。もちろん座るんですよね」
「座ります」
「って何してるんですかくつ下脱いで」
「いやもう足が限界」
「限界なのになんでバス乗らないんですか。あーあ、バス行っちゃいましたよ」
「これで歩くしかなくなった」
「歩くしかなくなったってアンタ。なんか、さっきバス停で待ってた人、バス の中から笑ってませんでしたか」
「いやたぶん気のせい」
「気のせいじゃないって。あーあもう歩き始めちゃったよ」
「…」
「…」
「あっなんかスペースがありますよ。ここでお昼にしませんか」
「いや、ちっこ行きたいから通過」
「通過ってアンタ…あっ、藤野駅がみえてきましたねえ」
「はい藤野駅到着〜」
「と、いうことはつながりましたね」
「つながりました」
「どこがつながったんですか?」
「南が丹沢山−塔ノ岳−ヤビツ峠−大山−伊勢原。北が陣馬山−三頭山。で もって、日本海から太平洋までで、山の中はこれで全部終了です」
「あと残している区間は?」
「留浦バス停−深山橋北詰、伊勢原駅−自宅、辻堂駅−湘南海岸の3箇所」
「もう目前ですね。交通事故に気をつけて頑張ってください」

区切り線

*この山行のデータ(山行日基準)* データの見方
ルート 大倉−雑事場−花立ー塔ノ岳−丹沢山−蛭ヶ岳−姫次−八丁坂ノ頭−青根−やまなみ温泉−藤野駅
地図 Yahoo! (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
地形図 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
難易度 危険なところはないと思いますが、距離は長いです。体力的には文句なく★★★で、通常は1泊2日を要するところです。
所要時間 大倉−雑事場 1H
雑事場ー花立 2H
花立ー塔ノ岳 30分
塔ノ岳−丹沢山 1時間10分
丹沢山−蛭ヶ岳 1時間50分
蛭ヶ岳−姫次 1時間20分
姫次−八丁坂頭 20分
八丁坂頭−林道終点 1時間15分
林道終点−青根 50分
青根−藤野駅 4時間
他の季節 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
トイレ (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
水場 大倉高原山ノ家。不動ノ峰休憩所(枯れることあり。未チェック)、原小屋平(往復30分程度らしい。未チェック)
避難小屋 ありません
幕営適地 ありません
交通 渋沢駅から大倉行きのバスにのり終点で下車。大倉に駐車場あり有料。駐車場まで舗装。トレーラ不可
登山計画書 大倉バス停ののトイレの近くで提出できます
問合せ先・参考文献 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
その他  

最終更新日: 2016/07/22 by htmltophp.php




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