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EOS Rを登山で使う


ミラーレス騒動から半年経過したので、そろそろ書いてみようかと思います。
夫はEOS5DmarkIIIからEOSRへ、妻はEOS6DからEOSRへの更新となります。


●やっちゃいました


とりあえず、めっちゃ惚れ込んだので、妻1台自分1台、予備1台の3台お買い上げなのですが、

やっちゃいました…
何をやっちゃったかというと、水かぶり修理をやったのです。急な雷雨だったのですが、ちょろっと雨かぶりでボディ修理。防塵防滴を謳うカメラでの水かぶり修理ははじめてです。そのときつけていたシグマのレンズは壊れなかったくらいの雨だったのですが、あっさり壊れてくれたので、もうキヤノンの防塵防滴は信用しません。

●重量

山ヤさんが一番気になるのは重量だと思います。

夫のほうは、EOS5DmarkIII(950g)からEOS R(660g)で、ボディ単体から290gの軽量化をしています。そして、上屋が290g軽くなると、三脚もワンランク細いもので対応できる。普段持ち歩く三脚をGeo carmagne N645M II(2210g) からGeo carmagne N545M II(1860g)に変更して350gの軽量化。マウントアダプターが130gありますから、さしひき510g。はっきりいって、これは相当です。ペットボトル1本分ですから、510g違えばはっきり違います。もう、これだけのために買い替えてもいいと思います。


妻のほうは、EOS6D(755g)からEOS R(660g)で95gの軽量化になります。三脚はGeo carmagne E545M IIからgitzo GT1541に更新して地味に200g削って、やはり300g近い軽量化になります。マウントアダプターをさしひいて170gの軽量化になります。80gのバッテリーを1個余計に持つという運用形態でしたら、ほぼほぼ重量的メリットはないとみていいでしょう。


●バッテリーの持ち

EOS5D markIIIから比べるとバッテリーの持ちはてきめんに短くなりますが、致命的に短いかというとそんなことはないと思います。僕らが3泊4日の山岳写真撮影をして、400駒くらい撮った感じではほぼバッテリー1本で対応できています。EOS5DmarkIIIのときは2本目に手がかかることは考えられなかったので予備が1本で十分でしたが、EOSRになってから2本目がないと心もとない感じなので、都合2本予備を持つ感じで運用します。夫婦で同じカメラですと、いままで2人で2本予備を持っていたところが3本になる感じです。

●ボタンのわりあて

EOS Rではほとんどのボタンがカスタマイズできます。EOSROTTO(夫のカメラ)とEOSRYOBI(予備のカメラ)の設定ですが、

AF ONのボタンは殺してあります(機能を割り当ててない) なんでかというと、ボディが小さいのでここにどうしても指がかかるため誤って押してしまうことが多いからです。親指AFを使う人はもう必須のボタンですが、僕は使ってませんので、親指AFはどこにも割り当てていません。

*のボタン(AEロック)のボタンにはISO感度を割り当てています。僕はAEロックも使いません。マウントアダプターがコントロールリングなしのものなので、ここにISO感度を割り当ててダイレクトにISOを変更できるようにしてあります。

M-Fnボタンはデフォルトのままですが、ISOを*ボタンに割り当てたので、M-Fnボタンで変更するのはドライブモード(三脚立てたときの2秒セルフタイマー)だけになります。後ろのダイヤルをわちゃわちゃいじる必要がなくて、前のダイヤルを1クリック回すだけのシンプルな操作になっています。

赤〇ボタン(動画の録画ボタン)に絞り込みを割り当てています。

マルチファンクションバーには、プレビューの拡大縮小を割り当てています。


ちなみに、EOSRYOME(妻のカメラ)もほぼ同じ設定ですが、コントロールリングマウントアダプターなので、*を*のままにしてあるのと、マルチファンクションバーはISO感度に設定されています。

●操作性

可動式液晶+ライブビューは、1度使うと「これが存在しないカメラはありえない」感覚がします。カメラのよしあしで構図が決まってはいけないのですが、さりとて、可動式液晶+ライブビューは、OVFでは出せないアクロバティックな構図で撮れるのもまた事実。とくに足場が限られる山岳写真の場合、めいっぱい手を伸ばしておいて、ぎりぎりのところで構図を攻めたりするときにとにかく有効だと思います。以前のカメラですと、EOS6Dはともかくとして、EOS5D markIIIのライブビューは、とりあえずついているだけで実用になるものではなかったように思います。
あと、背面のダイヤルがなくなったので、再生時の背面ダイヤルのぐりんぐりんができなくなった。これは若干不便かな、と思います。かなりボタンやダイヤルが減った感じがするのですが、液晶なんかで代用できる。このへんで新しい操作系に無理やり合わせられている感じがします。新しい操作系に慣れてしまえば不自由はないのですが、今までと同じ操作感を求めると、なんか使いづらいな、という感じがしてしまうかもしれない。一眼レフのEOSと併用したりはしないほうがいい。替えるならずばっといってしまうべきです。

●EVF

もうキヤノンの宣伝みたいになってきましたが、ようやく実用になるEVFが出た、と思いました。色味が若干違うかなぁ、と思うときもあるのですが、ちゃんとピントもわかりますし、あと、マニュアルフォーカス時のピーキング表示を設定しているので、どこにピントがきているかが色で表示されるというのは、もうOVFでは絶対できない芸当で助かっています。高速で動くものを撮るときは多少出遅れることもあるようですが、風景の場合はそれもまったくといっていい位気になりません。

EVFの決定的なメリットは、撮影前に露出の仕上がり具合がわかりますことにあると思います。OVFですと、シャッターボタンを押して、押して撮れたら確認するわけですが、その確認がね、EOS6D系は明るさの自動調整がないから、強い光が入ったりするともう全然わからないわけです。5D系は自動調整があるから多少はマシだけど、それでも夜景とか撮るとバックライトに騙されて露光不足の駒を生産したりしていたのが全然よくなったと思います。

●オートフォーカス

5D3から比べると極端な進化はないと思うのですが、暗いところでもバシバシ合ってくれるようになったと思います。6Dから比べれば格段の進歩だと思います。ただ、これは合うだろうと思うときに、若干迷うときがある。あるけど、もう迷ったらMFに切り替えればピークが表示されるから、登山だと迷ったとしてもお手上げにならない。

●EF-Sレンズ

細かいことなのですが、EOSRのマウントアダプターでははEF-Sレンズが使えます。EF-Sレンズで本気撮りはしないでしょうけど、たとえばAPS-Cのキヤノンユーザーと一緒に山行って、レンズ交換こしてみるということができる。クロップしたときの画素数もおおよそ1100万画素とのことなので、APS-CレンズでもA3くらいまでは伸びるし、あと動画のときにEF-Sレンズは使いやすいと思います。

●RFレンズとの混成

いまんとこ、RFマウントと心中しちゃうつもりはないので、RFレンズは1本も持っていません。全部EFレンズだとマウントアダプターの先でレンズ交換すればいいのですが、1本RFレンズが混じると、マウントアダプターの根本でレンズ交換しないといけない。ということは、マウントアダプターをいっぱい持つ(重いし高いよ)か、EFレンズつける度にマウントアダプターを違うレンズに取り付けなおしたりしないといけない手間が生じる。だもんで、とりあえず、我が家はEFレンズだけ。もうちょっと落ち着いて、それなりにレンズが出そろってからRFレンズに手を出そうと思ってます。

●WiFi

つかわねーよ。だって、撮って出ししないでしょ。自宅にもってかえるとWiFi経由でサーバーに吸い上げてくれるらしいんだけど、それも使ってない。結局このへんのUIは永遠に未完成で、SDカードを手で抜いてパソコンに移すワークフローが一番簡単で間違いがないような気がするんだよね。

●電源スイッチのローレット

デザイン優先だなぁ、と思います。手袋をした状態で電源のON/OFFは多分やりづらい。もうすこしひっかかりをつけられなかったものかと思われてならない。

●画質

EOS6Dのセンサーはだいぶ古いですし、EOS5D markIIIはもっと古い。ぱっと見比べれば正直わかんないけど、ダイナミックレンジは確実に広くなったと思います。だけれども、それが山岳写真において、ユーザーのメリットかというとどうもね、という気もする。低感度画質は若干よくなったとは言われるけど、よほど見比べないとわからないと思うよ。

●カードスロット

EOS5D markIIIはダブルスロットでした。EOS Rはシングルスロット。何もなければいいんだけど、僕、SDカードが読めなかったことが実際にあって、そのときにCFカードの方からデータが吸えて救われたことがあったので、本当はシングルスロットのカメラは嫌なんですよね。EOS Rにかえて、たった1つ退化した点を挙げるとすれば、「カードスロットが1つしかない」点だけだと思っています。

●フリーのRAW現像

いまのところEOS RのCR3というRAW形式は、RawTherapeeや、darktableといったフリーのRAW現像ソフトに対応していません。星系の人でRAW周りをごちゃごちゃやりたい人は注意が必要です。CR3からadobeのDNG converterを使ってDNGに変換することでフリーのraw現像ソフトを利用することができます。

●結論

正直、惚れ込んでおります。水かぶり修理の代替機どうするか考えたときに、EOS6Dにするか、RPにするか、いろいろ(数時間にわたって)考えたのですが、RPはバッテリーが違うのと、SILKYPIXのバージョンアップ(8→9)が必要になる関係で、最終的な価格がRに限りなく近くなる。軽いからサブカメラとしてはいいけど、EVF見てやっぱり格の違うカメラだなと思った。(あと、RPとRは動画機能がだいぶ違っているというのもあります)
6Dはだいぶ安いけど、修理から上がってきて、いまさら6D使える?という話になるとどうもね、という感じで、結局Rをもう1台買ってしまった経緯もあります。
値段的にいえば、Rは5DmarkIVの中古より安価ですので、とりあえず、登山に使うなら、5DmarkIVに行く手はないと思います。5DmarkIIIか6DmarkIIを検討しているのであればRPへ行ったほうがいい。もっと予算が厳しいということですと、無印の6Dかな、と思います。

動き物に弱いというのは多分事実だし、あと、カードスロットが1つになったのはかなりアレですが、「登山という限定条件においては」この上ない相棒だと思ってます。

(2019.8.24)





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